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No.4 2000年9月18日号
トルシエジャパン初戦突破!

━━ Management Today = 市場価値を高めるヒント = ━━━━━━━━━━
                                                    No.4 2000年9月18日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田 聰
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                       トルシエジャパン初戦突破!
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 昨日(14日)、オリンピックサッカーの予選リーグで、日本は南アフリカに
激勝した。実は夜9時まで某企業の労働組合主催の講演がありLIVEでは見ら
れなかったが、深夜の再放送でようやく見ることができた。(結果は敢えて聞か
ないで疑似LIVE鑑賞を試みた。筆者は実はサッカー小僧である。)
このところの若きイレブンを見ると、何か仕出かすのでは。。。という期待感を
持つ次第である。少し前までのジャパン代表は特に得点能力が低く、"あーまたか。"
という、ため息ばかりであったのに。中田(ヒデ)、中村(シュンスケ)両選手
を軸に、チームとして非常によくまとまっている。1968年メキシコ大会の再
現を期待したい。

 ところで、チーム率いるトルシエ監督に関しての評価は様々である。私自身は
誰が見ても最低限の結果は出しているのだから、評価すべきと考えている。彼自
身、サッカーに関する飽くなき情熱や信念を人一倍持っているようだ。戦術的に
は"フラットスリー"等、独自の考えを展開する。このように、強い信念や独自の
考えを持っている意味で、中田選手と同質的であると考える。表面的には意見が
食い違い、たまにぶつかるようだが、根底の部分でわかりあえるのだろう。現在、
日経の夕刊でトルシエの連載記事が載っている。人間トルシエを知る上で参考に
なる。

 最近のプレジデントでは、女子マラソンメダル候補の高橋尚子の師匠・小出監
督が取上げられていた。小出氏は有森や鈴木等のメダリストを作り上げた名将で
ある。選手より1つでも勝っているものがあればいいということが述べられてい
た。小出氏曰く、「それはマラソンへの"情熱"である」と本人は述べられている。
先のトルシエの掲載記事を見るにつけても、やはり彼のコアコンピタンスは"情熱"
であろう。更に、選手を率いるリーダーとして、ポジティブな意味でエゴイスト
でなければならないということが書かれていた。戦略や戦術に対して、確固たる
信念や自信を持つことは重要である。やはり、それがないと選手はついてこない
のだろう。

 昨日の試合に戻れば、選手個々のスキル(技量)も進化しているのがわかる。
ボールの基本的な扱い、フィジカルコンタクト、状況判断能力等々。。。選手個
々がかなり"見えている"状況で試合をしている。"スキャニング"という言葉があ
る。これは、その時々の状況や局面を客観的に捉え、瞬時に最適解を導き出し、
プレーすることである。以前に比べ、この点が大幅に進化したといえる。

 このところ、ヒデよりもシュンスケの株が急上昇だ。中村と中田の違いを考え
てみる。スキャニングにおいては両名ともワールドクラスであろう。但し、パス
の技量において中村の方が上回っている感がある。その違いをマーケティング表
現すれば、中村は顧客指向(マーケットイン)、中田は製品指向(プロダクトア
ウト)といえよう。中村は選手の状況を第1に考え、受ける側が取り易い柔らか
いボールを供給するタイプである。片や、中田は"キラーパス"といわれる、ここ
ぞというスペースがあればピンポイントで直線的に鋭いボールを供給していくよ
うなタイプである。フォワードの選手に卓越した判断能力や運動能力がなければ
対応が難しい。昨日の2点目のゴールは中田の判断能力と高原の運動能力が実に
見事に調和した作品といえよう。次のスロバキア戦に勝利して、まずは決勝リー
グへの切符を取って欲しいところである。明日は、柔ちゃんの登場−いよいよ、
オリンピックが始まる。頑張れ!ニッポン。


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□  自己の「価値」を考える契機となるお薦めシーン
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1女子柔道48キロ級(田村亮子の金メダル)
2女子マラソン(高橋尚子の銀メダル)
3男子サッカー(トルシエ日本チームの銅メダル)
*最後に、日本は金メダルを8個獲得する。さて、結果は如何に。。。


                                                                  以上。

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