━━　Management Today ＝ 市場価値を高めるヒント ＝ ━━━━━━━━━━
                                                    No.11 2001年1月1日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田　聰
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今こそ、パーソナルプラットフォームの確立を！
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 新世紀−あけましておめでとうございます。本世紀もよろしくご愛読下さいま
すようお願い申し上げます。少しでも、読者のみなさんの市場価値向上に寄与で
きればと考えております。

 新世紀第１号として、今後の社会を生き抜くために必要な“パーソナルプラッ
トフォーム”について記していくこととします。

 これからの社会において、企業経営のフレームワークを個のレベルで持つこと
が必要です。企業経営において、経営理念や経営ビジョンや経営戦略があるよう
に、これからの個は自らのレベルでこれらを持つ必要があります。帰属社会にお
けるこれまでの個は組織に従属してきた訳ですから、これらを持つ必然性があり
ませんでした。しかし、契約社会におけるこれからの個は組織と対等の関係を築
くためにこれらが前提となります。これらが無ければ、当然の結果として、企業
に従属せざるを得ません。つまり、個として自立できないのです。右肩上がりの
時代は滅私奉公して帰属さえしていれば、良い意味でも悪い意味でも杭が出てい
ない限り、企業の成長とともに、個人も成長できたのです。“サラリーマンは気
楽な稼業ときたもんだっ”とはよく言ったものです。

 ２１世紀はビジネスプロフェッショナルの時代です。プロとして、卓越した専
門能力を身に付けることが肝要です。それには、基盤的な部分−プラットフォー
ム−をきちんと確立することが必要不可欠です。新しい世紀を迎え、お屠蘇とお
せち料理でも摘みながら、考えてください。長い目で見ると、実は非常に重要な
作業なのです。

１．パーソナルバリュー（理念・価値観）
根底の部分といえます。個が生きていくための信念・美学・哲学の部分です。
“これだけはゆずれない、こだわりたいもの”と考えてください。理念や価値観
が明確な人や企業は“美しい”といえます。価値判断の基軸（アクシス）をしっ
かり持つということです。永続的に繁栄している企業はこの部分がしっかりして
いるといえましょう。松下電器産業、ソニー、本田技研等々、全社員が共有化で
きる精神−イズム−を持っています。さて、みなさんのバリューは何ですか？

２．パーソナルビジョン（在りたい姿）
次に、ビジョンです。将来の“在りたい姿”をイメージして下さい。イメージの
マネージは必要です。自身の１０年後、５年後、３年後を具体的にイメージする
ことが重要です。イメージなるもの、具体的であればあるほど、実現の確率は高
くなる性質を持っているからです。ＧＥ、ＩＢＭ等ビジョナリーカンパニーとい
える企業はきちんと持っていますね。ところで、みなさんのビジョンは明確になっ
ていますか？

３．パーソナルストラテジー（戦略的行動計画）
ビジョンが決まれば、あとは計画と行動あるのみです。それを実現すべく、綿密
な行動計画を策定し、それに基づき実行していくのです。環境の変化等、状況に
よっては軌道修正も必要でしょう。予定通り進捗しているかをフィードバックで
きるように、常に目に見える所−例えば、手帳の中に縮小したものを入れ、事あ
る毎に見ることが重要です。ビジョン実現の可能性は益々高まっていくことでしょ
う。最後に、みなさんのストラテジーは策定できていますか？

以上の１〜３をそれぞれチェックされ、不充分な部分はこれを機にしっかりと文
章化することをお薦めいたします。


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□  パーソナルプラットフォームの確立
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１．まず、パーソナルバリューを考えよ！
２．それに基づき、パーソナルビジョンを描け！
３．最後に、パーソナルストラテジーを策定せよ！


                                                                      了

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