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Market Value Assessment of Japan
メールマガジン
No.16 2001年3月19日号
“変化はチャンスである”

━━ Management Today = 市場価値を高めるヒント = ━━━━━━━━━━
                                                   No.16 2001年3月19日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田 聰
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                        “変化はチャンスである”
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 前号の最後の箇所で、一読者の方の問題提起であった「頭の回転が速くなる方
法」について応募したところ、いくつかのご意見をいただきました。ありがとう
ございました。今回は、シアトル在住のSさんに、前回と同様、帰国した際に、
食事でもご一緒させていただく所存です。おめでとうございました。それにして
も前号に続き、海外在中の読者の方が受賞されました。!した次第です。意見を
集約した時点で、掲載させていただく予定です。

 さて、今回は書評でも。先日、広島へ出張しましたが、新幹線の中で2冊の本
を読みました。どちらも現在ベストセラーの本です。1冊目は『アー・ユー・ハッ
ピー?』(矢沢永吉著−日経BP社)、もう一冊は『チーズはどこへ消えた?』
(スペンサー・ジョンソン著−扶桑社)です。

 まずは、『アー・ユー・ハッピー?』から。このメールマガジンの創刊号では
矢沢永吉氏の事を記しましたが、あの伝説『成りあがり』以来の著作で、コピー
ライターの糸井重里氏が前回と同様プロデュースされています。“YAZAWA”
の生き様を彼ならではのストレートな表現で書かれておりました。特に、同世代
である50代の“サラリーマン”へのエールが強く感じられました。“傍観者
(オーディエンス)になるな。当事者(プレイヤー)であれ。”というような。
20年前の作品である『成りあがり』の頃の角張ったバリバリのイメージから、
50代になられ角のとれた円熟の境地へと、よいお年の召され方をされている素
敵な“おじさん”であることがわかるでしょう。

 2冊目は、『チーズはどこへ消えた?』です。これも疑問符の付いたタイトル
ですね。この本は非常にシンプルなストーリーで、2匹のネズミと二人の小人が
出て来ます。それぞれが四者四様の行動をするのですが、「単純な行動」と「複
雑な思考」なるものを表し、読者は自分に置き換えて捉えることが出来るストー
リー展開となっています。企業研修用のケーススタディーをして使われているこ
とでしょう。
 
 この本では、ストーリーを通じ、現状が変わっていく状況下ですら、人間はな
かなか(これまでのやり方を)捨てることは出来ないということを暗示していま
す。しかしながら、それに固執していると、外部環境が大幅に変わり、気が付い
てみると負け犬(ルーザー)になってしまうことがあります。

 筆者も、このストーリーから想起される苦い経験をしたことはあります。当事
者としてその時は失われ“穴があったら入りたい”などと思っていた訳ですが、
今、振り返ると、実はたわいもない話で、“自己革新へのきっかけ”と考えれば
よいことがわかります。何か事が起こった時点で、このような状況対応能力があ
ることは“ドックイヤー”と言われる変化の著しい今日、“潔く捨てる”ことが
非常に賢明な事であると言えることでしょう。読者のみなさん、いかがですか?
今、何かにしがみついてはいませんか?

 すべてがうまく行くことなぞあり得ません。生きていく上で、多かれ少なかれ
“山あり谷あり”です。だからこそ、人生は面白いのでしょう。ここ数年、大規
模なリストラに伴い、大企業の再就職支援(アウトプレースメント)で研修やカ
ウンセリング等を行う機会があります。このような事態に陥っても、過去は過去
であり、“潔く捨てる”ことはひとつの能力といえるでしょう。自らを棚卸しす
る絶好の機会なのです。うまく行っているときはそんなことを考える必然性はな
いでしょう。変化は良きにつけ悪しきにつけ“チャンス”なのです。重要なのは、
それへの対処の仕方に尽きます。他責にするか自責にするかで、自己革新が出来
るか否かが決定されます。リストラの場合、会社や上司のせいにしても本質的に
は何も解決は図れません。能力以外に当然“運”もありましょう。

 筆者は今日まで幾度か回り道もしてきましたが、体験に基づき、お伝えしたい
ことがあります。仕事柄、素晴らしい経営者や専門家の方々と会う機会は多いの
ですが、共通項として、“ピンチをチャンスに変える”能力を持っていることで
す。やはり、良い意味でのオプティミスト(楽観主義者)といってよろしいかと
思います。

 今後は何かにおいてうまく行かなかったとき、“運”のせいにするのではなく、
“運”も自分の責任であると考えて下さい。筆者の経験上、はるかに合理的であ
り、スッキリと割り切れることと思います。その時点で次なる行動へ進むことが
出来るのです。このことは筆者の師匠の言葉で、事ある毎に思い出す珠玉の言葉
の一つなのです。


                               今週の結語
                        “運も自分の責任である”


                                                                    了。

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