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市場価値測定研究所の経営者分析プロジェクトチームがまとめあげた
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━━ Management Today = 市場価値を高めるヒント = ━━━━━━━━━━
No.17 2001年4月2日号
市場価値測定研究所
藤田 聰
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“進化とは異との交わりである”
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一昨日或る方が主催されている研究会に参加しました。先日、某専門誌で取材
を受けたのですが、その方はその誌に最新の海外事情を連載されている方です。
編集者のご紹介でお会いしました。現在のお住まいは横浜との事ですが、実に外
国に20年以上も住んでおられ、外国通の方です。
年度末ということもあり、遅れて参加しましたが、あることに気が付きました。
筆者は仕事柄、人事系のセミナーや研究会は参加する機会はありますが、プレゼ
ンテェイターは総合商社の方でテーマは「SCM(サプライチェーンマネジメン
ト)の動向と実例」でした。いつもと違うのです。テーマもメンバーの方々も。
現在、総合商社では製・配・販の流通三層でのコラボレーションを図るべく、
リテール・サプライ・チェーンを支える情報インフラの構築をIT系の各社とパー
トナーを組み、事業化していく流れがあり、事例を交え話されました。
SCMという言葉は以前から知っていましたが、かなり息の長いワードである
という実感です。“結構、しぶといなぁ”といいますか。IT業界におりました
ので、3文字英語の栄枯盛衰には慣れているほうです。MIS、SIS、ERP、
CRM、WBT、。。。あと、筆者が在籍したIBMも然りですね。
約1時間以上お話を聞いていたのですが、新鮮でした。感心したのは、20名
程度の研究会でしたが、活発に質疑応答されていたことです。筆者から見れば、
このテーマは専門外ということですが、参加されていた方々はよく勉強されてい
るなという印象でした。
この会に参加して感じた事はバランス感覚です。このところ、本業が忙しく、
それ以外の事に触れる機会が極端に減っていることの顕われでしょう。専門分野
を確立することは当然のこととして、やはり人間としての教養や見識というもの、
品格ということでしょうか?SCMというテーマからはやや飛んでしまいました
が、まだまだインデックスが足りないことを実感した次第です。良い意味でのカ
ンフル剤となりました。
さて、自己を革新するためには、異種との交わりが必要です。同じ業種、同じ
会社、同じ職種だけの交わりでは発想において大差はないでしょう。市場価値を
高めることにおいて、特に新しい価値を創造する −つまり、新規事業や新商品
を開発すること− において、“異との交わり”を通して、新しい発想や着眼を
身に付けることは非常に重要であると考えます。
よって、読者の皆様に是非とも月1回程度、会社以外の方と交わることをお薦
めします。異業種交流会(この響きはあまり好きではありませんが)でも、趣味
やスポーツの会でも、専門分野の研究会でも、結構です。筆者の経験上、量では
なくて質が重要といえるでしょう。出席者数で毎回多くても20名以内の会が適
当ではないかと考えます。
さて、4月から新年度で、新しい事を始めるよいタイミングではないでしょう
か? 多分、インターネットのサーチエンジンでキーワード検索をされれば、い
ろいろな会にめぐり合えると思いますし、人脈作りの達人といわれる下村澄氏の
著作でいろいろな会が載っていた本があったと記憶しております。
筆者は大学の就職活動時からそのような会を作ったり、今でも、時間と関心さ
えあれば、いくつかの会には参加しております。ご縁を大切に誠心誠意のお付き
合いをしていけば、いつの日か、何らかの花は開くのではと考えております。あ
とは、決して露骨な営業行為だけは差し控えていただければと考えております
(笑)
ところで、この週末(今は3月29日です)は桜が見ごろのようですね。筆者
は1年の内で、一番この時節が好きです。“始まり”を感じるからです。
読者の皆さんで何かよい会合があれば、お知らせ下さい。いいものはどんどん
伝えましょう。オープンでネットでワークする時代ですね。機会があれば、その
方のご承認を得て、取り上げることにしましょう。
市場価値を高めるために
“4月より「異との交わり」を始めましょう”
了。
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