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No.21 2001年6月4日号
就職活動所感

━━ Management Today = 市場価値を高めるヒント = ━━━━━━━━━━
                                                    No.21 2001年6月4日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田 聰
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                              就職活動所感
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  本年度、大手企業における新卒採用の山場はどうやらピークを越えたようです。
業種や規模によっては現在進行形のところもあります。当社には10名程のビジ
ネスインターンがおります。本年度も数名の学生が就職戦線に臨んだ訳ですが、
全員が納得した活動が出来たようでホッとしている次第です。

  大手企業では、第1次選考といえるエントリーシート等では文章表現能力、そ
の後の面接では口答表現能力を中心に、応募者の評価をしていきます。例年のこ
とですが、コミュニケーション能力の高い学生は内定を多く獲り、非常に他の能
力は高くても、それが不得手な学生はやや苦戦を強いられるようです。

  さて、市場価値の高い人の共通項として、卓越したコミュニケーション能力が
挙げられます。会社は組織で動くわけですから、或る時はリーダーとして、或る
時はメンバーとして、円滑なコミュニケーションが求められます。特に、指導的
立場にあるリーダーの場合、高い志と信念を貫徹する情熱をいかにメンバーに植
え付けられるかが基本的要件といえます。採用面接の場合、限られた時間と空間
の中で、如何に好印象を与えられるかに付きます。面接では、うまくコミュニケー
ト出来た、つまり、言葉のキャッチボールが円滑に進められたと実感出来た場合、
ほぼ次に進むと考えてよいでしょう。

  筆者は80年代中盤に就職活動をしましたが、当時は米国留学から戻ったばか
りでしたので、自己主張するということにおいて、良い悪いは別として、ややエ
キセントリックに見えたかもしれません。今考えると、面接でゾーッとするよう
な生意気な事をいったこともありました。当然、最後の最後で、落ちた訳です。
(笑)その会社は某大手金融機関ですが、現在、その会社の元常務で、子会社で
ある投資顧問会社の社長と月1回程度会議で合わせています。世の中わからない
ものです。繋がっていますね。逆に、ある事情があり、Gパンとアロハシャツで
途中から会社説明会に臨み、いくつかの質問を矢継ぎ早にさせていただき、ゼミ
活動の関係で中座させていただいたという、冷静に考えれば失礼極まりない事を
しましたが、その某コンサルティング機関からは、人事部長より翌日の朝一番で、
「是非とも君のような人材が欲しい」といわれたこともありました。

  つまり、人の評価はあまりあてにならないということでしょう。どんなに優秀
といわれる学生でも10社受けて10社とも受かるということはありえないとい
う事実があります。結局のところ、個々の能力が一定の基準を満たしていること
は選考の前提として、関係性が重要であることがわかります。意思決定者である
面接官と候補者との関係性です。よって、候補者として考えるのは、面接官はど
んなタイプであるかということを瞬時に把握できるかということに尽きると考え
ます。人間観察力というべきか、筆者がそのような能力があるかどうかは別とし
て、2つの目的を持って面接という場を捉えました。まずは、第1の目的として、
内定を獲得すること。もう一つは、優秀な人材を獲得することでした。これは米
国留学中に感じたのですが、米国の大学には、オープンで大学間を跨ぐインター
カレッジ組織が多々あり、非常に魅力的なものに見えたことに端を発します。そ
こで、日本でも、1つの大学にとらわれないサロン的な集まりを創ろうと考えた
のです。人集めに関して、就職活動こそが最も合理性の高い場として捉えました。
集団面接等で“こいつは面白い”という学生に声を掛けて創っていったのでした。

  つまり、筆者の就職活動のスタンスとして、(会社に)評価されることと(自
分が)評価することの2つがあった訳です。このように目的が2つあったもので
すから、今振り返ると、余裕を持って面接に臨めたような気がします。カッコ良
く言えば、複史眼的発想といえましょうか?

  心に余裕が持てれば、うまく事が運ぶようです。客観的に状況を把握できます
し、集団面接等、全体の中での調和や何を言えばスムーズに話が展開していくか
がわかります。面接官がどういうタイプかということを瞬時に把握することはど
うやら難しいので、まずは自分の心の状態をコントロールすることを考えた方が
よろしいかと思います。読者の皆様で、これから就職(転職)活動をする方は、
参考にして下さい。焦ったら負けです。結局のところ、なるようにしかならない
のですから。


                                                                    了。

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