━━　Management Today ＝ 市場価値を高めるヒント ＝ ━━━━━━━━━━
                                        No.25 2001年8月6日号（祝・１周年）
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田　聰
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                           感謝・感謝の１年間
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  早いもので、当メルマガ創刊より１年が経過しました。「市場価値を高めるヒ
ント」と謳いつつ、昨年のシドニーオリンピックやサッカー日本代表の所感など、
それとはあまりにも関係のない話を思いつくままに記しました。今後もこのスタ
イルを貫く方針です。読者の皆さま、どうぞお許し下さい。（笑）

  １年前の記念すべき創刊号では、矢沢永吉氏と小田和正氏について書いたもの
です。その数ヶ月後、お二方ともに、再ブレイクされたのは嬉しい限りでした。
先日の日経夕刊に掲載されておりましたが、忌野清志郎氏もかなり乗っているよ
うですね。学生時代に聞いた名曲『トランジスタラジオ』−当時の筆者とダブッ
て、あの頃を思い出す次第です。『スローバラード』もいいですね。（これ以上、
走るのはやめましょう。）

  お三方とも５０代前半です。リストラ、リストラで不安シンドロームに駆られ
ている同世代の中年サラリーマン族にも、いい意味で触媒となればと考えている
ようです。
ご興味がある方はバックナンバーをご覧下さい。
（http://www.mvaj.com/mail-magazine.html）

  読者の方からコメント等をいただきます。文面より推察いたしますと、知的レ
ベルの高い、卓越した専門性と人間的魅力を兼ね備えたプロフェッショナルの方
が多いようです。また、海外からの読者が多いのは特徴的です。読者数は現在１
０００名を越えたところで、毎回少しづつ読者が増殖しております。まさに、売
れない演歌歌手のオリコンのヒットチャートのようです。ベストセラーよりもロ
ングセラーを。“知る人ぞ知る”一味違うマガジンを目指します。
今後とも、よろしくお願いいたします。

以下、“今を生きるヒント”にしていただければ。



                 “Ｔｈｉｎｋ”よりも“Ｆｅｅｌ”の時代


左脳と右脳。論理と感性。分析と洞察。デカルト以後の要素還元主義的なアプロー
チの限界はこのところ言われ続けています。“複雑系”に代表されるように、一
つの事象に対し、包括的にアプローチする方法がもてはやされています。

大競争時代、ビジネスマンとして生き抜くためには『スピード』が重要です。人、
モノ、金、情報、知識と同様、スピード、時間は第六の経営資源です。手段とし
て、ＰＣ等、情報技術の活用は必要不可欠です。

『スピード』の時代、考えてはいけないのです。（逆説的な表現ですが・・・）
感じることです。判断の良し悪しは別として、スピードのみで捉えた場合、考え
てから行動するのと、感じて行動するのでは後者に軍配が上がります。
“Ｔｈｉｎｋ”よりも“Ｆｅｅｌ”の時代です。

何かウケテやろうと十分ネタを考え用意した場合、往々にしてウケナイものです。
疲れてあまり考えていない時や何も意識していない場合など、瞬間的にいいフレー
ズが出てくることがあります。筆者の場合、講演中など、ピピッと出てくること
があります。

ビジネスの世界で、何かの経営課題に対し、瞬時に本質を見抜き、行動に移すこ
とがこれからは求められます。分析は時間が掛かるものです。洞察です。洞察力
を身につけるには、五感を最大限に駆使することでしょう。そのためには何事に
も好奇心を持ち、身を持って体験し、肌で感じることが何よりも大切です。

自ら問題提起し、感性の赴くままに行動するタイプがこれからのシンボリックな
ビジネスリーダーとなりましょう。


毎日、何かに感動するような鋭敏なセンスを是非とも持ちたいものですね。自身
の市場価値を高めるために。


                                                                      了

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