コンテンツ
トップページ
サービス
研究プロジェクト
企業プロフィール
プレスリリース
イベント
メールマガジン
リクルーティング
お問い合わせ
外部アドバイザー
個人向けサービス
企業人材ランキング
株式会社 企業変革創造
プライバシーポリシー

人材評価におけるグローバルスタンダードを目指して English
市場価値測定研究所 市場価値測定プログラム
Market Value Assessment of Japan
メールマガジン
No.28 2001年9月17日号
時間は資源である

━━ Management Today = 市場価値を高めるヒント = ━━━━━━━━━━
                                                   No.28 2001年9月17日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田 聰
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

-----------------------------------------------------------------------
                            時間は資源である
-----------------------------------------------------------------------


 この1週間は大変でした。11日の火曜日、筆者の家族はニューヨーク・マン
ハッタンにおりました。夜遅くから、安否の確認を取ろうと何回も連絡を取りま
したが、回線が混み合い、不通でした。やっと、連絡が取れたのは翌朝の5時過
ぎでした。

 その時、WTCビルの直ぐ下のバスの中にいたそうです。まさに、間一髪とい
うところ。ホッとはしたものの、今度は日本に戻って来られない状態です。やは
り顔を見るまでは不安なものです。不運にも命を落とされた多くの方々のご冥福
を祈るばかりです。

 このように非常事態が起こると、仕事が止まった分、筆者も時間に追われてし
まいます。今回はタイムマネジメントについて考えましょう。仕事柄、人材の分
析をしますが、出来る人は往々にしてこの能力に優れています。では、この能力
の前提は何でしょうか?

 『時間は資源である。』−人・モノ・金と同様、時間も資源と肝に銘じるべき
です。コストと考えてもよいでしょう。1日は24時間。万人に平等に与えられ
ております。どこで、差がつくのでしょうか?

 それは、結局のところ、“志”(成したい事)と“ビジョン”(在りたい自分)
を持っているかどうかです。時間をいかに有効に使うか等のタイムマネジメント
関連のノウハウ本はたくさんあります。なるほど!と思う箇所もありますが、志
やビジョンがしっかりしていると、当たり前のように出来てきます。時間を有効
に使う習慣が身についているということです。

 よく「忙しい、忙しい」とビジネスマンの中で、半分自慢する人がいますが、
本当に忙しい人は決して「忙しい」とは言わないものです。それが、常態化して
いるからです。筆者は「忙しい」という人はあまり忙しくないのだろうと逆説的
に解釈してしまいます。(笑)

 タイムマネジメント能力を上げるためには、ビジョンを明確にし、ストラテジー
(実現すべく手段、戦略)を策定することです。これさえ、しっかり構築すれば、
時間管理は自然と身につくものです。

 組織や人材の調査分析を行うと、多くの日本の大企業のケースですが、ビジョ
ンはそこそこ持っている人は多いのですが、ストラテジーの得点が低く、実現す
べく計画と行動が甘い傾向があります。

 過日、ある面接の場面で、インキュベーターのアレン・マイナー氏(オラクル
の創業者の一人)と同席しましたが、人材の分析データを見る前に、このことに
ついて言及されていました。日本人はストラテジー策定については弱いと。

 単一民族で同質社会の日本はテロ等の非常事態における危機管理において、あ
らゆることを想定し、きちんとした戦略オプションを持っていないといけないで
しょう。21世紀はグローバル社会、対岸の火事ではないからです。多くの日本
人をも巻き込んだのですから。


                                                                      了

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


バックナンバーメールマガジン トップ

市場価値測定研究所Copyright©2004 Market Value Assessment of Japan All Rights Rights Reserved.