━━　Management Today ＝ 市場価値を高めるヒント 祝！第５０号＝ ━━━━
                                                   No.50 2002年8月19日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田　聰
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                           インターンシップ考
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　創刊号は２０００年の８月ですので、早２年間が経過し、今回で５０号となり
ました。毎月第１，３週の月曜日に２回発行しておりますが、なかなか時が経つ
のは速いもので、毎回あっという間に原稿を作成する感がします。

　今日の日経新聞のトップには、大学生の５名に１名が卒業しても職に就かない
という“無業”の状態で、これは労働力の低下を意味し、社会的に問題であるこ
とが指摘されていました。

　さて、筆者が大学を卒業したのは、８０年代中盤ですが、バブル前でまだ日本
が上昇気流に乗っていた頃です。就職というよりも、就社という感覚が一般的で
した。

　職種というよりも、東京海上、三井物産、電通、ソニー、というように、企業
のブランドで会社を選んだ時代であるといえます。右肩上がりの幻想は消え失せ、
これからは職で探す時代になります。

　そういう意味で、これからは能力の時代。職、つまり、技能が重要です。年齢
はあまり重要な要素ではなくなります。採用でも、新卒と中途という分け方自体
がナンセンスになるでしょう。

　当社は学生インターン生を毎年数名受け入れておりますが、このところ、イン
ターンシップは急速に普及していますね。多くの大学が採用しているようです。
経験のある学生とない学生とでは、スタート時点に立った時、かなりの差が生ま
れるでしょう。

　大学で２年間程度、修行を積めば、即戦力採用のイメージに近く、企業から見
ても、トレーニングコストが削減され、合理的なシステムと言えます。アメリカ
では、例えば、夏休みに、インターンとして、働くことは一般的です。

　インターンをすることは当たり前で、どの企業でどんな仕事を経験したかが問
われます。ある種の“格付け”というものが存在します。一流の企業でプロフェッ
ショナル職に就いていた経験があるということはパスポート的な意味を持ちえる
のです。日本も１０年もすれば、インターンシップは当たり前で、同じようなレ
ベルになるでしょう。

　インターンシップをうまく行うためには、まず、学生の意識の高さが求められ
ます。単なる体験ではなく、目的を持ってインターンシップをすることが重要で
す。また、受け入れ先である企業側も、ある程度のトレーニングプログラムを作
成し、それに沿って、きちんと仕事をアサインする必要があります。インターン
先に行っても、仕事がアサインされず、“何をしていいのかわからない”という
話をたまに聞きますが、これは考えものですね。


                                                                      了


“*The First Class” 〜ビジネスパートナーへの道〜

◆今月は当社ビジネスパートナー制度をご紹介するセミナーです。

日時：２００２年８月２８日（水）１９：００〜２１：００
対象：当社ビジネスパートナー制度にご関心を示される方（１０名以内）
費用：無料
会場：恵比寿ビュータワー１Ｆ　集会所　（恵比寿ガーデンプレイス内）
交通：ＪＲ恵比寿駅徒歩８分、営団地下鉄恵比寿駅徒歩１０分
（恵比寿スカイウォークで恵比寿ガーデンプレイスへ）
セミナーの詳細、会場、申込→　http://www.bpbj.net/whats/index.html

以上、ご案内でした。

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