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No.65 2003年4月7日号
市場価値測定研究所
藤田 聰
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雑感−2003年春
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4月になり、入社式、入学式と始まりの季節ですね。今日は4日ですが、東京
では桜が満開を迎え、この週末がピークでしょう。筆者は桜の咲くこの時節が1
年の中で一番好きです。皆さんはいかがでしょう?
海外では、米イラク戦争の長期化の様相、SARSという新しい細菌の世界的
な感染、国内では、長引く不況、改善されない失業率、増加傾向にある凶悪犯罪、
もうウンザリですね。
一昨日、事務所の近くの恵比寿ガーデンシネマで上映中の「ボーリングフォー
コロンバイン」というドキュメンタリー映画を見ました。何年か前、デンバー郊
外のコロンバインの高校で、2名の生徒が無差別に何百発も乱射した痛ましい事
件です。ご記憶にあるかと存じます。先月のアカデミー賞等、多くの国際的な賞
を総なめした作品です。
銃社会であるアメリカへの問題提起を鋭く抉るものです。その中で印象的なの
が、アメリカは銃による死者が年間数万名もいるのに対し、カナダは年間数百名
にも満たないのです。カナダも実は狩猟はポピュラーですので、銃社会と言え、
比較すると面白い数字と言えます。監督自らが銃弾を売っていたウォルマートに
被害者の生徒を引き連れ抗議し、販売を中止させた場面や、アメリカのライフル
協会の会長である俳優のチャールトンへストン氏に迫る場面は中々のものでした。
色々と考えさせられるお薦めの作品です。宜しければいかがでしょうか?
自分の身は自分で守るという考え方がアメリカです。その保身のために、銃を
所持していますね。色々な人種を受け入れた坩堝であるが故、人種や民族間の衝
突は起こりうるものです。銃が抑止力になっているのでしょうか?
ところで、この映画にありましたが、カナダの家は鍵を掛けないのですね。泥
棒がいても呑気なもので、大らかな考えです。日本でも、アメリカほどではない
にせよ、セキュリティーのために色々な策を講ずるこの頃ですね。筆者もピッキ
ング防止のために鍵を変えましたし、実家に防犯用のセンサーを入れました。
なんともいやな世の中ですね。鍵を閉めなくても住める社会というのはある意
味、理想モデルと言えるのではないでしょうか?カナダは特に年配の方に人気が
ありますね。風景のみならず、国民性にも魅力があるのでしょう。
了。
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