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No.78 2003年10月20日号
面接で心掛けることは・・・?

━━ Management Today = 市場価値を高めるヒント = ━━━━━━━━━━
                                                  No.78 2003年10月20日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田 聰
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                       面接で心掛けることは・・・?
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  前号はキャリア採用における第一関門といえる、職務経歴書についてコメント
したが、書類選考がパスすれば、次は面接である。知的生産性が高いプロフェッ
ショナル職であればあるほど、内定までのプロセスが長いと考えてよい。

 例えば、経営コンサルティング会社は人材こそが経営資源であるため、人材の
質がシビアに問われ、内定獲得まで最低でも5回以上、場合によっては10回近
くの面接を行う会社もある。

 今回は面接で心掛けることを記すことにする。まず、面接に臨むにあたり、
“評価される場”として捉えるのではなく、“コミュニケーションの場”と捉え
るべきである。筆者も面接に立ち会う機会があるが、どんなに逸材の方でも萎縮
してしまうと中々うまく自己表現できないのものである。

“雇う・雇われる”という旧態依然とした関係ではなく、“売る・買う”という
契約関係であることを認識すべきであろう。フラットな関係で双方が臨むべきで
あり、応募者は“売り”を的確に表現できない限り、“買われない”と認識する
必要があろう。

 通常、面接において、採用する側は次の点を見ている。まず、即戦力として成
果や貢献を出してくれる人材かどうかという側面、つまり、、これまで培われた
専門性や実績のレベルが具体的に問われるのである。専門的技能、経験、実績と
いう側面からの判断である。

 次に、人間性の部分、リーダーシップが取れる人材か、コミュニケーション能
力はどうか、どういうタイプの性格か、この組織でうまくやっていけるタイプか
を診るのである。これは、ビジネスをする上での基礎能力、性格特性と言ってよ
いだろう。

 相手が自分に興味を示すかどうかのバロメーターとして、“どの位の年収を希
望するか”と言う類の質問が出るかどうかである。通常、はじめからお金の話が
出ることはない。皆さんが物を買うとき、興味を示せば、値札を見る。これと本
質的には同じである。よって、皆さんは商品としての価値をうまく相手に伝える
ことが出来れば、買われるのである。

 これからは、自己をマーケティングするという発想が重要となる。商品そのも
のの機能のみならず、パッケージング等の演出も、付加価値を考える際に、当然
必要となる。自分という商品を売るためには、清潔感のある服装、ネクタイの色、
靴の磨き具合、血色の良い肌、・・・自己演出を真剣に考えていくこともこれか
らは重要となるであろう。

                                                                      了。

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