━━　Management Today ＝ 市場価値を高めるヒント ＝ ━━━━━━━━━━
                                                　 No.86 2004年2月16日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田　聰
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                      　　　韓国の方とのお話
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  このところ、段々春めいて来ましたね。ここ数年思うのですが、季節の移り変
わりが幾分早まっている感があります。筆者は桜が咲く３月下旬から４月上旬が
最も好きな時季ですが、卒業式や入社式等のイベントと重なり、色々な思いが張
り巡らされます。あまりズレますと興ざめですね。

  昨日、韓国からの訪問がありました。メールで小著の韓国版をお読みになって、
メールをいただき、何回かのやりとりをして、初めてお会いしました。非常に優
秀なビジネスマンで、アメリカへ出張される途中に、立ち寄っていただきました。

  韓国も日本と同様、終身雇用や年功賃金が崩壊しつつあり、ビジネスマンは今
後の個の在り方、組織との付き合い方を模索中とのことです。自分の価値がどの
くらいかが客観的に評価出来ず、ヘッドハンターに聞いても"そんなことはわから
ない"との答えが返ってくるそうです。

　我々が考える市場価値のモデルに興味を持たれ、韓国人にとっても納得出来る
ものだそうです。年収を測定することにも非常に興味を持たれていました。今後、
何らかの形で提携するかもしれませんが、我々の考え方がエクスポートされ、国
内のみならず、国外へも普及啓蒙されれば嬉しい限りです。

　さて、一昨年のワールドカップでは、韓国はベスト４に上りました。日本はベ
スト１６で敗退しましたが。その方曰く、始まる前までは下馬評は低く、ベスト
１６でも夢の領域だったとのことです。これまでワールドカップに出場しても１
回も勝ったことがなかったとのことでした。

　ベスト４まで勝ち続けたことはほとんどの韓国人は"１００年に１度の奇跡"と
考えているとのことでした。もう少々強気の発言が聞けると考えたのですが、拍
子外れでした。ヒディング監督のリーダーシップは有名ですが、信念を変えない
方とのことです。連戦連敗の状態でマスコミからは猛烈に叩かれても、人選は変
えないのでした。

　それぞれのポジションでベストのプレーヤーを選ぶのではなく、他のポジショ
ンもこなすことが出来る２，３番手のプレーヤーをレギュラーとしたのだそうで
す。組織全体力を考えた場合、それぞれの局面で如何に柔軟に適応出来るかとい
う視点です。

　アメーバーのような組織論です。なるほど！と思いました。また、韓国のプレ
ーヤーはとにかくよく走ります。個として、強靭な体力があるという前提を忘れ
てはいけません。ワールドカップやオリンピックの予選がいよいよ始まります。
サッカー小僧としては、どうしてもこのあたりの話題に行き着くのでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了

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