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No.102 2004年10月18日号
市場価値測定研究所
藤田 聰
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転職のタイミング−辞表を出して反応を見よ!
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今日は久しぶりの良い天気です。先程、某大手企業に伺いましたが、受付でマ
ッチこと、近藤真彦さんにお会いしました。思わず、”スニーカーブルース”を
口ずさみましたが、思い切り、嫌な顔をされました。
さて、今回は転職のタイミングを考えてみたいと思います。“3年1仕事”、
“石の上にも3年”と言われるように、最低3年は一つの会社にいることが求め
られます。採用する側から見れば、転職が多い方は採用しても直ぐに辞められる
可能性が高いと考えます。よって、3年間以上在籍しているかどうかがバロメー
ターとなっています。
勿論、在籍した期間内に、どのくらいの成果・貢献を出したかがより重要です。
よって、期間はあくまでも参考ですので、仕事単位でタイミングを図るべきでし
ょう。では、主観のみならず、客観的に機が熟したと判断出来るのは、どうすれ
ば良いでしょうか?
これは私の恩師に学生時代に教わったのですが、辞表を出した際、どのように
上司、会社が反応するかで判断することが出来るといえます。辞表を出した際の
反応で、“頼むから辞めてくれるな!”というような反応であれば、合格点と言
えましょう。逆に、“そうか分かった”と、あまり抵抗無く受理されるようであ
れば、機が熟したとは言えないのです。
戦力として認められれば、辞められると大きな穴が出来ることになり、上司や
組織にインパクトを与えます。戦力でなければ、他の人材でもカバー出来る訳で
す。よって、真剣に引き留めることはしないのです。
僕も最初に辞表を提出した際、上司はどんな対応をするかを恐る恐る考えてお
りましたが、“色々と条件を提示され、兎に角、出て行ってくれるな!”という
反応だったので、戦力として、カウントしていただいていることがわかりました。
逆の反応であれば、どうしようと考えておりましたので、変な嬉しさを感じたも
のでした。
勿論、機が熟しているかを確認するために、辞表を出すことは出来ませんので、
今、辞表を出したら、上司、会社はどのような反応をするかを考えて下さい。強
く慰留するように反応すると間違えなく想定出来れば、機が熟したと考えてよい
と思います。
実績がなければ、評価はされません。そうでないと想像が出来る方は、兎に角、
組織人として、今の会社で目に見える成果を出すことに注力して下さい。キャリ
アカウンセリングしていると、現状への不満から隣の芝生が青く見え、転職した
いと相談される方もいます。そのような方には転職をお薦め出来ません。実績・
成果を出すプロフェッショナルこそが、買い手市場である今日、求められている
からです。
今の組織で実績を出し、違う環境で更に大きな仕事をして見たいという主体的
な欲望があれば、転職すればよいでしょう。
了。
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