━━　Management Today ＝ 市場価値を高めるヒント ＝ ━━━━━━━━━━
                                                 No.104 2004年11月15日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田　聰
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                 　　　　    全ては行動習慣から
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将来の転職を意識して、市場価値を高めるため、即戦力として役に立つ資格を取
ることを掲げ、就業時間後や週末に、専門学校に通われるビジネスパーソンもこ
のところ多くなりました。

資格を取るタイミングとして、これまで担当してきた業務との関連で取ることは
極めて合理的であり、血となり、肉となることでしょう。今まで経験を通して獲
得した知を体系化し、再確認する意味で効用があります。

違う側面より、市場価値を考えた場合、長年にわたる人材に関わる調査や分析の
結果から、行動を変えることが結局のところ、市場価値を向上させる近道である
と考えております。

誰が最初に言ったかは定かではありませんが、確かに企業内研修等で、“意識を
変え、行動を変え、習慣が変われば、人格が変わり、結果として、運命が変わる”
ということを私も申しております。

健康を考える場合、嘗ての“成人病”は今では“生活習慣病”と言われるように
なりました。これと同じで、その人の価値向上を考える場合、“行動習慣病”と
捉えて宜しいかと思います。高業績者の行動を分析すれば、細かいレベルで一日
の過ごし方、時間の使い方が違います。

例えば、先手必勝に通じると思いますが、朝早く起きることから始まります。出
来る方ほど、早朝を自己啓発の時間としている方は多いものです。朝１０時まで
に一仕事終えるという考え方も出てきたように、１日のうちで、頭の回転が良い、
つまり生産性の高い午前中に、創造的で付加価値の高い仕事を行うという考え方
です。

このような善循環のサイクルで一日を過ごすためには、自分自身での成功イメー
ジ、ビジョン（在りたい姿）、強い欲望を持つことがはじめの一歩です。これが
明確化されている方は強い信念を持って、実現のための戦略的な行動計画を描き
ます。その目的のために、あとは行動するのみです。

考えているだけでは価値は変わりません。行動こそが価値を形成していきます。
行動の積み重ねである習慣になればしめたものです。つまり、価値を上げるため
には、行動習慣を変えることに尽きます。

よって、最低でも前日寝る前には翌日のスケジュールをきちんと細かい単位で確
認したいものです。起きてから今日のことを考えるのではなく、寝る前に翌日の
ことを確認するという習慣を比較すれば、１年、３年、１０年後に大きな差にな
ってしまうことは想像に難くありません。まずはこの辺から始めませんか？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了。

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