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No.144 2006年7月17日号
サッカーワールドカップ総括

━━ Management Today = 市場価値を高めるヒント = ━━━━━━━━━━
                                                  No.144 2006年7月17日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田 聰
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                 サッカーワールドカップ総括
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 今日は15日の土曜日、昨日同様、蒸し暑い一日でした。午後、一時的に雷雨
があり、不安定な天気でした。あと1週間も過ぎれば、梅雨が明け、本格的な夏
の到来ですね。

 さて、先月から1ヶ月間に渡り、世界中が注目したワールドカップドイツ大会
はイタリアの優勝で幕を閉じました。戦前の下馬評では、ブラジルが優勝候補で
したが、ジダン率いるフランスがベスト8でブラジルを撃破し、準決勝ではポル
トガルを破り、決勝ではイタリアと戦い、内容的には優勢に進めましたが、堅守
に阻まれ、PK戦の結果、イタリアに軍配が上がりました。

 イタリアとフランスに共通に言えることは守りが強く、点が取られないという
ことです。”勝つ”というよりも”負けない”チームと言った方がフィットする
でしょう。野球でもそうですが、結局のところ、上に来るチームは防御率が良く、
点を取られないことが基本的要件です。

 今回のジーコジャパンは期待された割にはあっさりと負けてしまいました。最
後の最後で体力の差でしょうか、数分の内に3点も取られたオーストラリア戦が
象徴的です。体と心が弱かったのでしょう。

 引退を表明した中田選手はチームメイトを見て、走ることが出来ていないと評
しましたが、まさにその通りだったようです。勝負どころで露呈してしまいまし
た。結局のところ、自分をプロとして追い込むことが弱かったのかと思います。
他国であれば、負けたら国に帰れない、命の危険すらあるというプレッシャーの
中で戦うので、チームとしての本気度の違いが今回の結果となったと言っても過
言では在りません。

 今回は最後の最後で頭付き退場したMVPのジダンを筆頭に、ワールドクラス
のプレーヤーはそれなりの存在感を示した感があります。カンナバロ、クローゼ、
デコ、フィーゴ、ベッカム等々、いい働きをしました。

 ジーコ監督の采配等は色々物議を醸し出しましたが、まだある程度のレベルに
達していない日本はうまく機能しませんでした。技に偏重し過ぎたようですので、
今後は体や心の強化を図る必要があるでしょう。

 オシム次期監督の下、心・技・体の揃ったワールドクラスのプレーヤーが4年
後までに2、3人出てくれば、次回こそはベスト8を目指すことが出来るでしょ
う。今回は予想が外れた残念な大会でしたが、次回は予想を越えたところまで勝
ち抜いて欲しいものです。

                                   了。

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