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                                                   No.161 2007年4月2日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田　聰
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           　　　 サラリーマンの憧れ−植木等さんを想う
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　今日は３０日ですが、いよいよ桜が満開ですね。今週末がピークになろうかと
思います。東京は先週寒かったせいか、帳尻が合ったようで、例年よりも少々早
い程度でしょう。

　昨日は今年一番の暖かさでしたが、一斉に開花した感があります。桜の種類や
日当りによってはまだまだのものもあり、全体としては８割程度の咲き加減でし
ょう。今年は東京が全国で一番早かったようです。

　さて、先の２７日、俳優の植木等さんが永眠されました。同年代の作家城山三
郎さんもつい１週間前に他界されました。著書は数冊読んでおりますが、昭和を
生き抜かれた大先輩が亡くなるのは寂しいものです。

　植木等さんと言えば、１９６０年代、サラリーマンの憧れ的な存在でもありま
した。追悼番組で６４年に上映された「日本一のホラ吹き男」という映画をやっ
ておりました。

　僕も大好きな映画で、当時の時代背景や会社の上司部下の関係などを把握する
ことが出来ます。あの突き出た豪快な主人公平均（たいら・ひとし）は植木等さ
んしか演じられないでしょう。

　出世街道を驀進する姿は当時の経済成長と重ね合わされ、古き良き時代感があ
ります。僕の師匠が昭和２年で同世代であり、非常に親しく付き合われていたよ
うです。僕も関連のパーティーで一、二度お目に掛かったことがあります。１０
年前位でしょうか？実際はおだやかで物静かな印象がございました。

　スポーツ新聞では今回の訃報が全てトップ記事でした。昭和のシンボル的な存
在と言えましょう。石原裕次郎さん、美空ひばりさん、渥美清さんと並ぶトップ
スターであったことは間違いありません。

　４月から新年度、新しい気持ちで前向きに取り組みたいものです。平均（たい
ら・ひとし）とまではいかないまでも。。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了。

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