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                                                   No.163 2007年5月7日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田　聰
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           　　　　　　　　　『ＲＯＣＫＹ』　　
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　ＧＷも残すところあと３日、読者の皆さんはいかがお過ごしでしょうか？今日
は４日の金曜日ですが、今年一番の暖かさのようです。僕は風邪を２週間前にひ
いてしまい、熱もなく大した事はないのですが、喉がやられ、やっと声が元に戻
った感があります。

　先日、家の近くのシネマコンプレックスで『ＲＯＣＫＹ』を見ました。たまた
ま、家でテレビを見ると２０年前の『ＲＯＣＫＹ.４』が放映されており、今回
が最後ということなので、久方ぶりに足を運んだのでした。

　確か、第１作は７６年に上映されたので、早３０年以上が経過したのです。シ
ルベスター・スタローンの出世作で、その後はランボー等のヒット作に恵まれま
す。ランボーもこの夏上映されるようです。予告でやっておりました。

　既に６０歳になったスタローンですが、鍛え直したのでしょう。還暦を迎えた
とは思えない肉体をしておりました。若い無敗の世界チャンピオンに、嘗ての世
界チャンプが挑むという在り得ない設定なのですが、中高年の方へのエールを送
っているようなものでした。信念さえあれば、結果に関わり無くチャレンジする
ということの意義や、家族愛、夫婦愛についてを考えさせるものでした。

　結局は２対１のスプリットデシジョンで負けるのですが、結果ではなく、プロ
セスに価値があるということです。最後は観衆全員がロッキーを応援するという
ものはお決まりのパターンです。”水戸黄門の外国版”と言われる所以でしょう。

　何故か、ビルコンティのロッキーのテーマを聞くと、気持ちが高揚しますね。
あの映画を見ると、数時間、数日はハイな状態が続きます。最後のエンディング
では、市民の方々がかわるがわる、ロッキーのように、手を高々とポーズするシ
ーンがありますが、ロッキーの舞台であるフィラデルフィアの街にある美術館前
でのシーンです。

　ロッキーとのカップリングかどうかはわかりませんが、東京でフィラデルフィ
ア美術館展がこの夏に開催されるようです。一昨年秋に、フィラデルフィアに行
った際、２０年ぶりに美術館に行きましたが、ダウンタウンから２０分程度歩い
たところにあります。

　階段を上がり、美術館を瀬にしてダウンタウンを眺める景色は格別なものがあ
ります。勿論、今回のロッキーのシーンは知りませんでしたが、同じポーズをと
った次第です。予知能力があったのかも知れません。。。（笑）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了。

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